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強力無臭水性糊Vo.2
<LPでの出会い>
オーナーの洋一郎です。第二回の水性ノリです。
私は会社から幸運な事に毎年イタリアのフェアに年二回必ず行き買付を主業務の一つとしています。
買付の現場はイタリア最大皮革資材展のLINEA PELLEというフェアで、
ミラノ郊外の展示会場でやります(東京ビッグサイトの様な)
ヨーロッパを中心とした世界中から参加し日本人も沢山参加しています。
5年間くらい行きつづけて最近になると、やっと旬なモノや新しいモノに気付く様になり
視野が高くなりました。
(30前半の兄ちゃんがしった様な発言申し訳ないですが、、、)
世で言うバイイング能力ってやつでしょうか。
具体的にどういう事かというと、出店者の毎年の変化(テーマ)とその変化の強弱を見るようにしています。
一回だけ見たら、「ふーん凄いな、そうなんだー」という感じですが続けてみていると
変化と変化の強弱が見えるので、それがトレンドでありもしかしたら、世界トレンドの一部は遅かれ
早かれ日本に上陸するのでは?という仮説・気づきに繋がります。
例えば、前回より「環境フレンドリーな商品増えたな」とか「こういう素材や考え方に変えてきたな」とか
去年までやっていた商品の力の入れ方が更に増したなとか。
出展社がどのような商売をこの半年、一年でしたいかを想像して自分も考える訳です。
ですので、バイイング能力は特別でもなんでもなくて、興味を持って続ければ、
だれでも出来る事だと思っています。
余談ですが、前職金融機関だったのですが、これと同じ感覚を新卒採用官をやっている時に感じました。
どういう事かというと採用で一人の子と面接しても、TOEICの点数も私より高いし、
凄く良い子だし絶対採用でしょ!と全員に毎回思うのですが一人でなくて何十人の学生と面談した後には
見えてくるんですよ。あっこの子は向いてるな、あっこの子はちょっと微妙かなと。
要は比べないとわからないという事ですね。
さて前置きが長くなりました。水性ノリの話に戻ります。
この5年で世界の皮革資材フェアは確実に「サステナブル」という方向で動いています。
環境フレンドリーな商品に多くの一つで強力無臭水性ノリを、我社と30年以上の取引が有る主要仕入先の
Forestali社というところから紹介受けました。
※Forestali社はイタリアで上場している企業になります。
↑Forestali社近所の写真
話をきけばLVグループやボッテガ、MAX MARA殆どのトップブランドでは段階的に水性ノリに
シフトが始まった真っ最中だとこれだ!という事でサンプルを送ってもらいました。
その後工場も訪問して研究を始めました。
↑オーナーと私
結果途方にくれるくらいに種類が有る事を知り、研究するべく日本に帰りました。
これが水性ノリの出会いです。
最終回第三回に続く。
https://kawamuraleather.jp/post-20190908-1725