2025.02.07
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KAWAMURA LEATHERの新基準:イタリアでの現地検品スタート
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こんにちは、KAWAMURA LEATHERのiso(いそ)です。
今回はイタリア革の現地検品導入についてお話ししたいと思います。
これまでの仕入れプロセスと課題
これまではイタリアのタンナーに革を発注し、約2ヶ月かけて生産、その後 約3ヶ月の海上輸送を経てKLの倉庫に届くという流れでした。 当然ながら、この流れでは僕たちの手元に届くまで革の品質を確認できないという大きな課題がありました。
受け取った革に問題があった場合、すぐにタンナーへフィードバックしますが、タンナーにとっては3ヶ月前に出荷した革の話。 彼らの手元に現物がない中で品質の問題を適切に伝えるのは難しく、歯痒い思いを何度もしてきました。
さらに、おかげさまで年々発注量が増えている今、革の品質を安定させることはKAWAMURA LEATHERの革を利用してくれる作り手さんにとっても、KAWAMURA LEATHERの運営にとってもとても重要なことであり、今後の成長のためにも無視できない課題となっていました。
イタリア現地検品の導入
そこで私たちは、革が完成したタイミングで現地に赴き、タンナー(鞣し工場)にて検品を行うことを決めました。
タンナーの理解と協力を得るのも一苦労でしたが(タンナーにとってはデメリットしかないのでね)、最終的には現地検品を受け入れてくれました。 本当に感謝しています。
この新しい取り組みによって:
- 革の品質を出荷前の段階で確認できる
- タンナーとその場で議論し、品質向上に繋げられる
- リスクを最小限に抑え、安定した仕入れが可能になる
といったメリットが期待できます。
また、KLの発注に対してこれまで以上に緊張感を持って革の生産にあたってくれるようになると期待しています。

コストと価値のバランス
もちろん、現地検品には渡航費や滞在費といったコストがかかるため、決断に至るまでにはとても悩みました。 しかし、それによってお客様がKLの革を安心して注文できるようになるのであれば、「単なるコスト増ではなく、むしろ付加価値になる」と思った瞬間から一切の迷いがなくなりました。
今後の計画
現地検品は コンテナ単位でオーダーしている革が仕上がるタイミングで行う予定です。 現状だと年3回になります。 ちなみに、現地検品の記念すべき第1回目は、今月(2月)4週目となります。
これを繰り返すことで 段階的に KAWAMURA LEATHERが在庫する革の“ほとんど”は現地にてKLスタッフが検品済みのものになっていきます。
※ 一部 急ぎ間に合わせで発注したものはKLスタッフによる現地検品はなしとなります。
※ 基本的にコンテナ単位のオーダーの際は現地検品に行くつもりですが、スケジュールの都合で止むを得ず現地に行けないこともあるかもしれません。
この取り組みにより、私たちのポリシーである「イタリア革を直輸入して、在庫を積んで、1枚から販売する」に加え、「KLスタッフによる現地検品の品質」が新たなポリシーとして加わることになります。
これからもお客様により良い革をお届けできるよう努力してまいります。
今後ともKAWAMURA LEATHERをよろしくお願いいたします。