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店舗に置いている革の形Vo.2
こんばんは。オーナーの洋一郎です。
前回から続いて店舗においてある革の形第2回を今日は書きたいと思います。
前回は半裁と丸革の説明をさせていただきました。まだ読まれてない方は下記ご参照下さい。
今回は店舗でも多いショルダー、ベンズについてです。
⇑ショルダー
⇑ベンズ
これは、丸革をショルダー、ベンズ(お尻2枚)ベリー(だき2枚)に原皮の状態でカットしてから
鞣すタンニン鞣しを中心としたイタリアン独特のやり方です。
つまりどういう事かと言うと、用途によってイタリアでは原皮の特徴により
場所をきめているということです。
ベンズ→ 革底(レディースパンプス含む)
ショルダー→ ベルト、鞄
ベリー→ 革小物、薄い為安価
なので原皮から毛を抜いて半裁にする世界スタンダードとは違い、原皮の毛のついたままの
状態でカットして、それを横の繋がりでわけています。
ここからは私の経験値ですが、イタリアの原皮屋は革底タンナーが兼ねてる事が多いです。
革底タンナーが原皮を丸々仕入れ、カットまで行う。そのカットしたショルダーは彼等使わないので
ショルダー専門に鞣すタンナーに販売しています。当然、額やボリューム的にもベンズが1番高くでるので、
それは自社で革底タンナーで使用するという流れです。
つまりどういう事かというと、革底タンナーは力があるということです(現在7社程度しかない)。
原皮から仕入れているので。
我が社が取り扱っている、Gi Elle Emmeは上記の通り原皮屋の大手の1つとしており、
そのショルダーはLo Stivale 、Ausonia、 Badalassiに販売されて我が社にも入ってきてます。
本当知れば知るほど狭い業界です。
私も我が社に入る前には原皮カットしてまして、とても腕がしんどかったです。
しかし、毎日同じ作業同じ動きなので禅の境地みたいな無な心で作業していたのが懐かしです。
また個別に色々聞きたい事があれば聞いてくださいませ。駆け足で申し訳ないです!