2022.07.27
- カテゴリ:
Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/kawamuralh/kawamuraleather.jp/public_html/wp/wp-content/themes/kawamura-wp/single-blog.php on line 22
TEMPESTI社の『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』というイタリアンレザーについて
- □ アーカイブ
-
- 2023.12(2)
- 2023.11(3)
- 2023.10(5)
- 2023.9(4)
- 2023.8(6)
- 2023.7(8)
- 2023.6(1)
- 2023.5(3)
- 2023.3(3)
- 2023.1(1)
- 2022.12(3)
- 2022.11(3)
- 2022.10(4)
- 2022.9(2)
- 2022.8(2)
- 2022.7(2)
- 2022.5(1)
- 2022.4(2)
- 2022.3(3)
- 2022.2(7)
- 2022.1(4)
- 2021.12(3)
- 2021.11(2)
- 2021.10(3)
- 2021.9(4)
- 2021.8(7)
- 2021.7(3)
- 2021.6(4)
- 2021.5(8)
- 2021.4(4)
- 2021.3(3)
- 2021.2(5)
- 2021.1(4)
こんにちは、KAWAMURA LEATHERのiso(いそ)です。
今回は、新しい定番革『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』の紹介をさせていただきたいと思います。
6月上旬に取り扱いを開始して、たくさんのご注文をいただいており、ご好評をいただいております。
まだご存知ない方は是非お付き合いください。
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』ってどんな革?
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』はイタリアのTEMPESTI社が製造する革で、スムースな銀面(=革の表面)にホワイトワックスを吹き付けたロウ引きの革になります。
ちなみに「LISCIO」は「滑らか」とか「平滑な」という意味のイタリア語です。
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』のベースは同社が製造する植物タンニン鞣し革の『MAINE / マイネ』です。 『MAINE / マイネ』はKAWAMURA LEATHERでも取り扱いがあるのでご存知の方も多いかもしれませんが、ご存知でない方のために『MAINE / マイネ』を簡単に紹介しておくと…
厚みが2.0mm前後で、程よくハリ・コシがあり、オイルが少ないので軽やかでサラッとした(マットな)質感の革です。
その『MAINE / マイネ』の銀面を軽くバフ加工してより平滑にした後にホワイトワックスを吹き付けて仕上げたのが今回の『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』です。
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』のエイジングについて
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』の魅力は『MAINE / マイネ』の弱点を補い、独自のエイジング(経年変化)を見せてくれるところだと思っています。
『MAINE / マイネ』は無垢で素朴な質感だったり、作風によってはいい意味で無機質な雰囲気を出せる魅力があり、カラーバリエーションが豊富で、植物タンニン鞣しなのに色展開の中に淡い色が多数含まれていることが多くの作り手さんに選ばれている要因だと思うのですが、一方で淡い色はエイジングによる変色の影響を受けやすく、最初の鮮やかな色を愉しむ期間が短いというデメリットもあるというのが個人的見解です。
下の画像は、『MAINE / マイネ』と『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』の #Cenere というカラーのエイジング前とエイジング後を比較したものです。
画像の右側は 約2ヶ月の間 店舗の窓ガラスに貼り付けて日光を浴びさせたものになります。
『MAINE / マイネ』ははっきりと変色していることが見て取れますが、『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』はそこまで変色していません。
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』は銀面に吹き付けられたホワイトワックスが保護膜のような役割を果たしてくれるので、『MAINE / マイネ』に比べて日焼けによる変色の速度は緩やかになるんです。
次はホワイトワックスの経年変化の説明になります。
下の画像は、『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』の表面のワックスがどうなっていくのかをイメージしてもらえるように、小さなタグにして下半分を布で擦ったものになります。
タグの上半分が白くなっていて、下半分の色が濃くなているのがお分かりいただけるでしょうか?
製品にして使い込むことで、摩擦によってホワイトワックスが艶を帯びて透明になっていき、画像のタグの下半分のように革の色が段々と現れてきます。
その後も透明になったワックスが革の表面に残るので、これもエイジングの速度を弱めることになり、緩やかなエイジングを楽しんでいただけることになります。
『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』の基本情報
製 造:TEMPESTI / テンペスティ(イタリア)
鞣 し:植物タンニン鞣し(バケッタ製法)
形 状:ショルダー
染 色:染料仕上げ、芯通し染め
仕上げ:ワックス仕上げ
厚 み:1.8~2.0mm前後
大きさ:90~180ds前後(平均:140ds前後)
ds単価:¥145 (+税)(税込¥160)
カラー:全16色
もちろん、お試しサイズやスワッチ(カットも見本)のご用意もあります。
・A4カットレザー『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』
・A3カットレザー『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』
・レザースワッチ『SIBILLA LISCIO / シビラ リスシオ』
TEMPESTI社の革の取り寄せ対応を開始
改めて告知させていただきますが、TEMPESTI社の革の取り寄せ対応を始めました。
『ELBAMATT / エルバマット』や『MAINE / マイネ』など、KAWAMURA LEATHERで取り扱っていないTEMPESTI社の革(種類)やカラーを1枚からお取り寄せさせていただきます。
(TEMPESTI社の定番革・定番色の中で国内業者が取り扱っている革に限ります)
納期は1週間を目安とさせていただいて、早ければ2、3日でご用意できる場合もあります。
また、当店で取り扱っている革と合わせて まとめ買い値引き の対応もさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。
TEMPESTI社を招いての受注会を企画中
あと、こちらも詳細が確定しましたら改めて告知させていただきますが、
11月20日(日)・21日(月)の2日間、KAWAMURA LEATHERの実店舗にTEMPESTI社を招いて展示会を開催しようと準備を進めています。
コロナの感染状況を見ながらどのような形で開催するか考えていこうと思ってますので、詳細が決まり次第Blogにて告知させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
引き続きよろしくお願い致します。